●幸福経営とは?
アメリカで靴のオンラインショップを展開しているザッポス社のCEOトニー・シェイは
「ザッポスは世界に幸せを届ける会社です」
と、顧客と従業員の幸せを追求し、成功を掴みました。
ザッポス社の事例は「幸福経営」の起源ともいえるもので、多くの起業家に影響を与えています。
また、経営コンサルティング会社のギャラップ社が行った調査で、従業員のやる気や熱意が高い企業は、低い企業よりも良い成績に繋がることがわかっています。
このように「幸福経営」は企業全体の生産性を高める、効果的なアプローチ方法なのです。
そんな幸福経営は、日本においても重要性が広く認識されつつあります。
幸福経営を実現するには、次のような取り組みが有効です。
◎ワークバランスの改善
従業員がワークバランスを改善できるよう、フレックス制度やリモートワーク、育休制度などを拡充します。
◎従業員のスキルアップ支援
研修や教育制度を拡充し、キャリアアップ支援を行います。
◎コミュニケーションの改善
コミュニケーションをこまめにとり、従業員のモチベーションを高めます。
◎福利厚生の充実
社員食堂の設置や、健康診断、社員旅行の実施など、安心して働ける環境づくりを行います。
◎社会貢献活動
環境保全活動などに積極的に取り組み、従業員のモチベーションアップに繋げます。
●そもそも幸福とは何か?
国連は「ウェルビーイング」という言葉を使って幸福を定義しています。
ウェルビーイングとは身体的・精神的に健康で充実した人生を送るためのあらゆる要素を含んだものです。
一方、幸福経営は企業が従業員の幸福を重視したもの。
快適な職場環境に整えることで幸福度の向上・業績の向上に繋げることを目的としています。
●幸福経営を実現するために経理ができること
幸福経営を実現するために、経理に求められる行動は次の通りです。
◎情報収集・分析
従業員の幸福の追求、業績向上に繋げるため、会社の財務状況を把握、分析することが重要です。
◎適切なコスト管理の実施
社内の活動や費用を把握し、分析した上でより最適かつ効率的な方法を見つけ出し、実践することで適切なコスト管理が実現できます。
◎アクセスしやすい環境作り
幸福経営は、従業員のライフスタイルに応じた働き方も推奨しているため、社内のみで操作可能な情報共有システムだとデータが見られないことも。
リスクを避けるために、どこでも情報にアクセスできる環境作りが求められます。
◎日々のコミュニケーションを大事にする
掃除や挨拶など、こまめなコミュニケーションは自分や周囲を幸せにします。
従業員一人ひとりが心がけて、居心地の良い職場環境を作りましょう。