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2023.08.15

経理にとっての「幸せ」とは?幸福になるための思考法

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経理にとっての「幸せ」とは?幸福になるための思考法

私たちは仕事をしていると、
「なんか頭にくる」「面倒くさい」「割に合わない」といった様々な言葉が頭に浮かんで、思い通りに仕事が進まないことがあります。

こうした感情に囚われるうちに、毎日の仕事がどんどん憂鬱になっていきます。

せっかく大切な人生の時間を費やしている仕事なのに
もったいなく感じたことはありませんか?

これまで幸福経営をテーマに取り扱ってきましたが、
今回は「経理にとっての幸せとは何か」について考えてみます。

●経理が陥る負のサイクル

「努力すればいつか成功する」

このように思っていませんか?

この考え方に捉われてしまうと、
不幸な時間も「貴重」だと捉え、あなたの大切な人生が犠牲になることがあります。

そんな曖昧な「幸せ」の原理ともいえるモデルが、近年より明確になっています。

これは「今がすでに幸せ」という段階からスタートし、幸せを原動力に努力できるようになり、結果的に成功に繋がるというプロセスです。



経理に置き換えて考えてみましょう。

何回言っても資料を用意してもらえない、期限を守ってくれない、このような状況に直面すると、
経理は「自分の仕事がないがしろにされているのでは?」と感じ、強い口調になる、より権限のある上司に相談して、相手の行動を促します。

ですが、このようなプロセスでは人間関係がうまくいかず、仕事のモチベーションが下がることも多いのです。

●経理は職場から厳しく見られる

多くの会社において、経理はどの部署よりも厳しく見られる傾向があります。

経理はお金を厳格に管理しなければならず、
金銭の管理を常に厳しく指摘するためです。

また、期限を遵守しなければならないため、守らない人には厳しい口調で催促することもあります。
細かく物事を言う機会も多く「口うるさい」と思われることもしばしばです。

経理は事務作業が中心。
営業や製造から見ると「売上も作れない会社のお荷物」と思われることもあるのです。

●人生の目的を自分に問いかける

とはいえ「経理は他の部署から嫌われている=不幸」と決めるのは安易な考えです。

取り組むべきことは「人生の目標を明確にすること」。

「人生の目的は何だろう?」と自分に問いかけ、答えを導き出した上で仕事に励むことが大切です。

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私の人生の目的は何だろうか?
ー回答例:「自立」「成長」「貢献」

・自立=原因や選択、責任を自分事に捉えること
・成長=昨日の自分を超えること
・貢献=人の役に立ち、感謝されること

だから経理の仕事を全うし、この会社を良くし、関わる人たちが豊かになるようにベストを尽くします。
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このプロセスは「日常の行動が価値観に合致している=幸せ」という考え方が基本になっています。

人生の目的を明確にすると「嫌われているかも」と仮に思ったとしても、心がブレません。

理念があれば「もう無理」とはならず「自分の力で対処しなきゃ」と思えるようになるのです。




人生の軸があれば「仕事だから仕方ない」ではなく、
自分自身の信念を大事にしながら仕事に取り組むことができます。

役職や年齢関係なく、誰に対しても伝えるべきことを伝えられるようになります。

そうすると次第に余裕が生まれ、
周囲に愛情を持って接することができます。

愛情を持てば、ルールを指摘する時も相手を思いやりながら伝えることができるでしょう。

このような行動を積み重ねれば周囲からの評判も良くなるだけではなく、経理として組織全体を一層支えることも可能です。

全ては「今、幸せである」こと、がスタートになります。

人にとっての「幸せ」は、他人が提供するものではありません。

それは自分自身の内側に存在し、いつでも創り出すことができます。

その結果として成功が訪れるのではないでしょうか。