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2022.10.04

【2022年度融資情報】新型コロナ対策資本性劣後ローン

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【2022年度融資情報】新型コロナ対策資本性劣後ローン

突然ですが、融資について考えたことはありますか?

「融資」とひとことに言っても様々なものがありますが、
今回は今年度注目の「新型コロナ対策資本制劣後ローン」 をご紹介させてください。

1.気になりませんか?「資本性劣後ローン」
2.劣後ローンと資本性
3.新型コロナ対策資本性劣後ローン
・新型コロナ対策資本性劣後ローンとは?
・メリットとデメリット
・募集期間

1.気になりませんか?資本性劣後ローン

「資本制劣後ローン」
気になりませんか?
「しほんせいれつごろーん」と読みます。
金融機関において借入分を自己資本とみなしてくれる、魅力的な融資です。

2.劣後ローンと資本性

劣後ローンとは、
他の債権より支払い順位が劣るローンのことで
例えば、会社が倒産の際、資産整理を行うなかで、債券の種類により優先順位が決まっていて、
残った資産はその優先順位順に支払わなければなりません。
劣後ローンはこの優先順位が低く設定されているローンということになります。

この劣後ローンの中で「資本性」と呼ばれるものがあります。
なぜ、そう呼ばれているのでしょうか?

それはこのローンが借入金でありながら、
金融機関では自己資本とみなされるからです。
そのため、金融機関において通常の融資を受けた貸借対照表は「負債割合が高まり財政状況が悪化した」と評価されますが、
資本性劣後ローンによる融資を受けた貸借対照表は「資本が増強され財務状況がよくなった」と見られる特徴があります。

そのため「資本性」と呼ばれています。

3.新型コロナ対策資本性劣後ローン

「新型コロナ対策資本性劣後ローン」は
新型コロナウィルス感染症により深刻な影響を受けている経済環境下にあって、
関係機関の支援を受けて
事業の発展・継続を図る中小企業に対し財務体質強化を図るための資本性資金を供給する制度です。

【メリットとデメリット】

《メリット》
・メリット①「融資の審査が通りやすい」
資本制劣後ローンは自己資本としてみなされるため、
金融機関では資金繰りが安定している状況を示しますので、融資の審査が通りやすくなります。

例えば「融資を受けて新規事業を始めたい」などの計画がある場合も、
こちらのローンを利用して自己資本を増やしてから追加の融資に申し込むことで融資が受けやすくなる可能性もあります。

・メリット②「返済方法は期限一括返済」
利息以外は期限まで返済する必要がなく、資金繰りにも貢献します。

・メリット③「業績連動金利」
赤字のときは金利が低く、利益が出れば金利が上がる。業績に応じて金利が決定される仕組みになっています。




《デメリット》

・デメリット①「利率が高め、審査も厳しめ」
会社に何かあった場合に回収できる可能性が低いため、利率も高めに設定、審査も厳しく設定されていることが多いようです。

・デメリット②「分割払いができない」
原則として融資後5年間は期限前返済ができないので、その間利息がかかります。

・デメリット③「会計上は借入金」
金融審査上は「自己資本」とみなされますが、会計上は「借入金」です。

【募集期間】

2023年3月末まで


いっしょに税理士法人では、
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(初回相談料は無料となっております)