①想像力
例えば、毎月経費精算のあるAさんが今月は領収書を持ってこない。
この原因を、
普段Aさんは机の引き出しに領収書を入れているから、引き出しの中に入ったままになっているのではないか?
という発想に結び付けることができるかどうか。
普段から現場の人の特性を理解し、
問題が起きた時に原因を察知、想像力をはたらかせる力が必要となってきます。
②人を動かすコミュニケーション力
ステークホルダーに提出する財務諸表は、きれいでまとまっているにこしたことはありません。
小手先で数字をごまかすのではなく、
在庫を処分するなど実際数字がきれいになるような行動を起こしてもらえるよう、
人を導くコミュニケーション力もまた重要です。
③揺るがない倫理観
人はお金に対して利益を多く見せたい、少なく見せたいなどの欲求が出てくるものです。
しかし、その欲求に負け、人が数字をごまかし始めたとき、
会社は経営の実態がつかめなくなり、企業は倒産に向かっていく…
経理はこの人の気持ちに対して「正しさ」を持ち込むことが大切になってきます。
そのためには人の心を理解し、
人を勇気ある行動に導いていける倫理観と度量を持ち合わせることが必要です。
どんなに時代が変わっても、デジタル化が進んでも、
人を知り、人と向き合うこと、そして3つの能力に共通するコミュニケーションをとる力こそが、
10年後、20年後も活躍する経理として必要な力といえるでしょう。